こんにちは、下山です。
先週、ソフトバンクの決算説明会がありました。
ご存知の通り、ソフトバンクは日本においてダントツで借金(有利子負債)に対する利払いをしている企業です。
17年3月期の利払い費は4673億円でしたが、2位の「東京電力」(755億円)3位の「JR東日本」(702億円)などと比べてもダントツで利払いをしています。
何もしなくても4673億円の支払いがある・・・想像を絶する状況ですね。
ただし、もちろんソフトバンクは経営がヤバくて借金をしているわけではありません。
これからの時代を担う世界的なベンチャー企業に投資をするための借金です。
では、ソフトバンクは未来に何を見据え、どのような分野、企業に投資を行なっているのか?
もはや世界的投資家と言っても過言ではない孫正義社長が先日の決算説明会にて語った内容を投資家目線で共有させてもらいます。
※お時間がある方は決算説明会の動画もご覧になってみてください。
http://webcast.softbank.jp/ja/results/20171106/index.html
iPhoneの発売は知っていた。
孫社長が今回の決算説明会で語った内容の中でまず自分が気になったのは、ボーダフォンを買収した過去を振り返り語った内容でした。
ソフトバンクがボーダフォンを買収する時、
「すでに携帯電話業界は成熟しているのになぜ潰れそうなボーダフォンジャパンを今さら買収するのか?」と疑問に思われ、そしてほとんどの人に理解されなかったそうです。
当然ですよね。
「すでにドコモとauが先行して利益を獲得している成熟産業に、あえてボーダフォンを買収して参入する意味があるのか?」と考えるのが普通です。
しかし孫社長は当時すでに、「モバイルインターネットの時代が訪れること」を確信しており、「携帯電話はモバイルインターネットのためのインフラになる。情報革命を掲げるソフトバンクにとってそのインフラは欠かすことができない。」と考えていたそうです。
しかもその時すでに孫社長は、当時AppleのCEOであったスティーブ・ジョブズ氏と会い、iPhoneが発売されることを知っていたとのこと。
今回、この話を聞いて当時のことを孫社長が語っている別のインタビューも読みましたが、スティーブ・ジョブズ氏との間にこんな会話があったようです。
孫社長:
あなたの製品(iPhone)が完成したら日本用に私にください。
スティーブ・ジョブズ氏:
マサ、君はクレージーだ。まだ誰にも話してないのに、君が最初に会いにきた。だから君にあげよう
孫社長:
ちゃんと紙に書いて、署名して欲しい。
スティーブ・ジョブズ氏:
マサ、署名なんかできないよ。だって君はまだ携帯キャリアすら持っていないじゃないか(笑)
孫社長:
いいかい、スティーブ。あなたが約束を守ってくれるなら、私も日本のキャリアを連れて来るから。
(引用元:http://logmi.jp/9399)
すごい会話ですよね。
この会話を聞く限り、孫社長は世界で一番最初にiPhoneの存在をジョブズ氏から聞いた人間ということになります。
ただ、情報を一番に知っていたということも素晴らしいことですが、何よりiPhoneが世の中を変えるということをすでに確信し、ボーダフォンの買収を約束し、実現したところに孫社長の凄みがあると思います。
今でこそ当たり前になったiPhoneですが、発売前にあなたがiPhoneの存在を知っていたとしてそれが世の中に革新をもたらす、と確信を持てたと思いますか?
また、iPhoneのために200億ドルを投資してボーダフォンを買収する決断ができるでしょうか?
普通の感覚ではなかなかできないですよね・・・
ですが、孫社長はモバイル革命が起こることを心の底から確信し、ボーダフォンを買収するという英断をし、今のソフトバンクを築き上げたのです。
で、このようなエピソードを語った上で、孫社長はこう断言します。
「これから同じ革命が、もっと大きい形で起こる物と物、物と人とが繋がり合うIotの時代が訪れる」と。
そしてそれを見越して買収した企業がarmでした。
今回の決算説明会でもarmの現状について語られましたが、armベースチップの出荷数は「前年比27%増」、7~9月期の売上高も「前年比20%増」という状態です。
世の中のスマートフォン99%でarmのチップが使用されており、これからはIotの分野で圧倒的No.1のシェアを取っていくとのこと。
そして、Iotが生活に入り込んでくることは間違いありませんからarmが無ければ世の中が成り立たない、つまり、ソフトバンクが無ければ世の中が成り立たない、そんな時代が訪れようとしているのかもしれません。
また、Iotだけではありません。
ソフトバンク(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)は現在、下記のような分野にも投資をしています。
- Iot
- ロボット
- AI
- EC
- ライドシェア
- Fintech決済
- 医療
このような分野の企業20社に投資を行なっています。
孫社長はソフトバンク創業当時、どの山(分野)に登るのか、ということを判断するためだけのマーケティング会社を設立した、というエピソードを聞いたことがあります。
「どの分野に投資をするのか?」ということも創業当時と同様に、徹底的に調べ尽くしていることは間違いありませんから、上記の分野が今後盛り上がることはまず間違い無いでしょう。
あなたが銘柄選定をされる際の参考にもなるはずです。
同じ土俵で戦うな
ただ・・・今回のソフトバンクの決算説明会を聞いて、1つ感じたことがあります。
それは、「圧倒的な情報格差」です。
iPhoneの発売を世界中の誰よりも早く知っていたというエピソードがありましたが、孫社長は世界中を探しても知っている人がほとんどいないような秘匿情報を持っている方です。
そして一般には絶対に降りてこないような情報、一般人が絶対に見ることが許されないようなデータを元に投資を行なっているのです。
つまり、リターンが得られる可能性が極めて高い状態で投資を行なっているということです。
また、冒頭で「ソフトバンクは日本で最も利払いが多い」ということをお伝えしましたが、そういうわけですから孫社長にとって負債は何の脅威でも無いのでしょう。
そして、世の中の上流にいる方々は孫社長と同じように一般には絶対降りてこないような秘匿情報を手に入れ、それを元に儲かることがほぼ決まっているような投資を行なっているのです。
何が言いたいか分かりますか?
『同じ土俵で戦うな』ということです。
資金力も情報も何から何まで桁違いの相手とまともに相場で戦ったとしても勝ち目はありません。
どうかこの事実に早く気づいてください。
その気になれば相場を動かすことすらできてしまうような資金力を持っている相手とまともに戦っている個人トレーダーの方があまりにも多い気がします。
ファンダメンタルズ分析をしたりテクニカル分析をしたり・・・
そんな当たり前のことをしても勝てるはずがありません。
何十、何百億もの資産を持っていたり、誰も知らないような情報を持っていない個人トレーダーの方が食い物にされないためには、常識にとらわれない戦略を徹底的に考えた上でトレードに挑まなければいけません。
事実、自分は誰も採用しないような戦略を採用してきたからこそ少ない資金から始めて株だけで生計を立てられるようになりました。
ロスカットもしない、銘柄も1つに決めて、いちいち探さない、という感じで強者がやっていることを徹底的に捨てる、という非常識な戦略を選択することで安定的に勝てるようになりました。
都内のタワーマンションで1日中ゲームをしながら自由気ままに人生を満喫できるようになりました。
この話だけでは信じられないかもしれませんが、とにかくあなたが常識にとらわれず相場から悠々と利益を獲得され自由な人生を確立されることを心から願っています。
では本日も最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三
そんな非常識な戦略を詳しく知りたい方はこちらをご覧になってください。
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自分が考案した手法ですから他のどこに行っても同じ話を聞くことは絶対にできません。




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