こんにちは、下山です。
相変わらず北朝鮮に関する地政学的リスクがくすぶっていますが・・・先日こんな記事を見かけました。
『米から高額兵器爆買い 安倍政権で“防衛費リボ払い”急拡大』
(日刊ゲンダイ:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/212993)
内容を簡単にお伝えすると、4年連続で防衛費が過去最大を更新し続けている中、現在日本がアメリカから分割払いで高額の兵器を購入しているとのこと。
こういった、話を聞くたびに思うことはやはり戦争が起こったり、もしくは戦争が起こる可能性があるだけでも儲かる人間がいる、ということです。
相場の世界でも「現在の北朝鮮にまつわる一連のミサイル発射などは茶番でしかない」と指摘する専門家もいますね。
つまり、国民に恐怖を植えつけることで防衛費を上げることを納得させて、その防衛費で潤う人間がいる、というお話です。
もちろん真相は分かりません。茶番であるという証拠があるわけでもありません。
ただし、防衛費が過去最高を更新し続けているということ、その防衛費を受け取っている人間がいる、ということは認識しておくべきことだと思います。
そして、その上で北朝鮮の動向を無駄に恐れて下手なトレードをしてしまうような事態は絶対に回避しなければいけません。
ぜひ気をつけられてください。
ちなみに、「それでもやっぱり相場が想像以上に大きく動いた時に恐怖を感じてしまう」と感じるあなたに紹介したい言葉があります。
こちらです。
「負けることへの恐怖こそが、負けの元凶となる。
負けを背負うことに耐えられないと、
結局、大きな負けを背負うことになるか、
絶好のトレードチャンスを逃してしまうことになる。」
伝説の投資家とも言われる「ウイリアム・ギャン」の言葉です。
経験者の方でしたら間違いなく心に響く言葉だと思います。
容赦なく株価が下落し、「どこまで下落するのか分からない」という恐怖心に耐えきれずロスカットしてしまったけど・・・
その後相場が再び上昇してきて「ああ、なんであんなに恐れてしまったのだろう」と後悔した経験が無いトレーダーはまずいないと思いますが、
この言葉が教えるように、恐怖を必要以上に感じた時点でそのトレードの負けは決定する、と言っても過言ではないでしょう。
ギャンが50億円の資産を残せた理由
ちなみに、ウイリアム・ギャンがどういった人物か、あなたはご存知でしょうか?
ご存知ではない方のために彼について簡単に説明しておきます。
ウィリアム・ギャンは、1878年に生まれ、1955年にその生涯を終えましたが、生涯の勝率は8割以上とも言われる伝説的な投資家です。
もちろん、彼が活躍した当時は今のようなコンピューターもありませんし、確立されたノウハウなども存在しない時代です。
そんな時代においても彼は独自の投資理論を確立させて大成功を収めたのです。
次々と未来の株価を言い当て、1929年の世界恐慌さえ1年以上前に「全投資家は暴落によって自信を失うだろう」と予言したと言われていますが、
その生涯を終える頃には5000万ドルの遺産を抱えていたとのこと。
日本円に換算すれば1ドル=100円でも、
50億円です。
もう60年も前の事ですから、現在価値に直せば途方もない価値になりますね。
では、なぜ彼はそれほどまでの資産を残すことができたのでしょう?どのように理論を確立させたのでしょう?
実は、
彼が理論を確立させることができた、その裏には「聖書」があると言われています。
「相場と聖書が関係あるのか?」と意外に思われるかもしれませんが、彼は「相場の根幹は聖書にあり」と断言します。
彼の母は非常に熱心なキリスト教信者で、彼は幼いころから聖書を丸暗記させられたそうですが、彼の相場観の根幹をなす「聖書」の言葉がこちらです。
先にあったことは、また後にもある、
先になされた事は、
また後にもなされる。
日の下に新しいものはない。
「見よ、これは新しいものだ」と
言われるものがあるか、
それはわれわれの前にあった世世に
すでにあったものである。
(『旧約聖書』伝道の書1章9-10節)
これを相場に置き換えて言うならば、
「人間の本質は変わらない。だからこそ歴史は繰り返し、過去を分析すれば未来の株価も知ることができる」
ということです。
そしてその発想から彼は独自のテクニカル分析を確立させ、その言葉通り、未来の相場を次々と言い当てたのです。
彼はこう言います。
「データーさえあれば代数と幾何学を用いたサイクル理論によって、過去の出来事ことがいつ再び起るのかは予測できる」と。
ギャンが最も伝えたかったこと
さて、ギャンの理論を知りたくなってきましたか?
「私も未来の相場を読めるようになりたい」と思いましたか?
興味があれば彼の理論を学んでみるのも良いでしょう。
実際に、彼の理論は、彼が亡くなってから60年以上経過した今でも人気があり、「ギャン理論」に傾倒する投資家は絶えません。
ただ・・・、はっきり言っておきますが、彼の著書をいくら読んでもあなたがギャンになることはできないでしょう。彼の理論をどれだけ学んでもギャンのように500億もの資産を残すことはできないでしょう。
彼は何度も何度も投資に失敗し何度も無一文になったそうです。それでも諦めず、過去700年分の商品相場の動きを10年もかけて研究したといいます。
つまり、彼の理論は血を吐くほどの苦労が根本にあった上で成り立っているものだということです。
だからこそあなたが、その結果だけをなぞったとしてもそう簡単に未来の相場など読めるようにはならないでしょう。
そもそも彼は歴史に名を残すようなあまりに偉大すぎる投資家ですから、目指すべき存在としてはあまりに大きすぎます。
ギャンのように例え無一文になろうとも、それでも毎日と毎日相場と向き合い続ける覚悟と勇気を持ち合わせているのなら結果は出るかもしれませんけどね。
ただ、
ギャンの言葉でぜひあなたに共有したい言葉が1つあります。
1949年に出版された著書、
「ウォール街での45年」の締めにおいて語られた素晴らしい言葉です。
「人生が与えてくれるものは、
自分が人生に与えたものに他ならない。
自分が種を蒔いたものだけを刈り取るのだ。
知識を得るために時間と金を費やし、
知るべき全てのことを知る尽くしたなどと驕らず、
向学心を絶えず持つこと。
そのような人こそが投機と投資で成功を手にする。」
(「ウォール街での45年」より)
一言で要約するのなら「種を蒔け!」
ということですが、裏を返せば、
「あなたがきちんと種を蒔くことができたなら、やがてそれを収穫できる日が訪れる」
ということです。
あなたが今、
どんな種をどれだけ蒔くのか。
それに応じて未来の収穫量は変わってきます。
多くの新人トレーダーはたかだか1,000円、2,000円程度の本屋に売っている書籍を読んで勉強した気になり、
数百万円、億の利益を狙っていますが、そんな種の蒔き方で大きい利益が得られるわけないですよね。
たくさんの果実を収穫したいのなら、あり得ないくらいの利益を相場から得たいのなら、それ相応の種を蒔かなければいけないのです。
自分が知る限り、学びにお金をケチるトレーダーは結局学びが中途半端になり、最終的に何も得られずに相場から去っていきます
ただ・・・、
そうは言っても今はあまりに多種多様な手法が溢れている時代ですから「結局どの手法が本物で、どの手法なら勝てるのか、判断がつかない」と迷われる方もいらっしゃることでしょう。
そのような方は、自分が主催する株アカデミーが定期的に開催する「体験セミナー」に参加されてみてください。
自分が7年以上に渡り利益を出している手法の重要なルールを全て明かした上で、あなた自身にも実際に利益を出してもらう感覚を味わってもらいます。
相場で勝つということがどういうことなのか、
感覚的に理解してもらえる、
参加費用の何百倍もの価値があるセミナーです。
⇒ http://kabu-ac.com/naminori_seminar/
いずれにしても蒔かれない種からは果実がなることはない、ということは忘れないでください。
それでは本日も最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三




コメントを残す