こんにちは、下山です。
唐突ですが、『あなた、相場で“カモ”にされていますよ。』そう言われたらどう思いますか?
気分が悪くなりますよね。
「おれがカモにされるわけがない!」と反発される方が大半でしょう。
しかし、「個人投資家は基本的にカモにされる」と思って間違いありません。
残念ながら圧倒的な情報量を持ち、何百億もの資金を運用するプロから見れば数十万円の資金を運用する個人投資家は良いカモでしかありません。
特にちょっと含み損を抱えれば恐怖を感じ始めたり、ちょっとチャンスだと思えば身分不相応な資金を後先考えずに投資したり・・・滅茶苦茶なトレードをしている個人投資家はかっこうの獲物です。
ちなみに、カジノの世界にはこんな名言があります。
『テーブルを見回して誰もカモがいなければ、誰がカモであるか明らかである』という言葉。
「誰がカモにされているのかが分からないのであればあなた自身がカモにされている」という意味ですが、裏を返せば、カモにされている人間というのは、自分がカモにされていることに気づかないものだ、という意味でもあります。
こちら、カジノだけでなく相場の世界においても当てはまる事実であり、大半の個人投資家は残念ながらご自身がカモにされている意識すらありません。
そして知らないうちに根こそぎ資金を奪われていくのです。そこで本日は、個人投資家であるあなたが相場でカモにされないために日経平均株価に関して身につけておくべき知識を共有いたします。
個人投資家はカモにされている
始めに、個人投資家がカモにされている例を一つ紹介させてください。日経平均株価が21年ぶりの高値圏に達した先月10月第3週、東証の発表によると、
・海外投資家:4週連続の買い越し
とのことでした。
しかし一方で
・個人投資家:6週連続で売り越し
です。
金額的には海外投資家、4週合計の買越額は1兆7639億円。
個人投資家、6週間合計の売越額は2兆1941億円でした。
このデータから言えることは・・・個人投資家と海外投資家が正反対の取引をしている、ということです。
おそらく大多数の個人投資家は「ここまで上昇したのだからさすがに日経平均は下落するだろう」と考えて売ったのでしょう。
しかし、海外投資家は「世界の株価に比べたら日本株はまだまだ出遅れている」と考え、上昇を見込み、個人投資家の売りを買い漁ったのです。
結果・・・
言うまでもありませんが、日経平均株価は大幅に上昇です。
つまり、世界の市場を知っている海外投資家からすれば「こんな安い株価で売ってくれてありがとう」くらいの感覚で個人投資家の売りを買い、そして実際に大幅利益を獲得しているのです。
いかがでしょう?
もちろん、中には日経平均株価上昇の波にうまく乗って利益を獲得されている個人投資家の方もいるかもしれませんが、東証のデータが示すように多くの方は「いい加減反転するだろう」という気持ちから上昇の波に逆行した取引をされてしまったのではないでしょうか。
もしあなたご自身も「こんなに上昇したのだから反転するだろう」と考えて売りから入り、損失を出してしまっていたとしたら、ぜひ改めて、現実を直視されてください。
あなたが損した大切な資金を吸い上げている人間がいる、ということを深く理解してください。
そして、何よりも「ここまで上昇したのだから下落するだろう」といった曖昧な感覚に流されずに取引されることをお勧めいたします。
では、日経平均株価はまだまだ上がる可能性が高いのか?それとも下落する可能性が高いのか?
日経平均株価の見通しを考える上で、意識すべきポイントを本日は3つお伝えします。
海外投資家の動向
まず1つ目のポイントは今お伝えした海外投資家の動向です。
日本株市場の7割は外国人投資家が占めていますので、必然的に外国人投資家の売買動向が日経平均株価にも色濃く反映されることになります。
過去の相場を振り返ると、海外投資家が毎週売り越せば下落、海外投資家が毎週買い越せば上昇、1週間ごとに買い越しと売り越しが入れ替わる場合は上昇も下落もあり得るという傾向が見えてきます。
つまり、海外投資家の売買動向さえ見ればある程度日経平均株価の見通しが立てられる、ということになります。
ただし・・・東京証券取引所によって発表される売買動向データは「発表されるまでに時間がかかる」という難点があります。
とは言え、過去のデータであっても海外投資家の動向を知っておけば参考になるでしょう。
日経平均株価のPER
2つ目のポイントは「PER」です。
PERの意味を一言でお伝えするなら「利益に対して株価がどの程度買われているか見る指数」です。
少し分かりづらい方は、とにかくこの数字が高ければ株価が割高、逆に低ければ割安、ということをまずはおさえてください。
では、日経平均株価のPERは現在どの程度の水準にあるのでしょうか。10月末時点で「約15倍」です。この値が高いのか低いのか、ということですが、アベノミクス開始以降の平均PERは「約15.6倍」です。
つまり、現在のPERはまだアベノミクス相場において平均以下であり割安感がある、と言えます。
日銀の金融緩和政策
最後、3つ目のポイントです。
日経平均株価について考える上で意識すべきはやはり日銀の金融緩和政策、ETF買い入れでしょう。先週10月31日に開催された金融政策決定会合の結果、金融緩和政策が継続されることが決まりました。
物価上昇率の見通しについて、今年度は前回のプラス1.1%からプラス0.8%に、来年度は前回のプラス1.5%からプラス1.4%にそれぞれ引き下げられましたのでまだまだ金融緩和策が必要だという判断です。
そしてもちろん金融緩和が継続されることは日経平均株価の上昇にとってプラスの材料です。
やはり日経平均は上昇する可能性が高いと言えるが・・・
以上、日経平均株価の見通しを立てる上で参考にすべき3つのポイントを紹介いたしましたが、10月末時点において
- 外国人投資家が買い越し
- PERが約15倍
- 日銀の金融政策継続
といった3つの材料から判断しまだ日経平均株価はまだ上昇する可能性がある、ということが言えるでしょう。
ただし、自分としてはこういったことはあくまで参考程度におさえておくべきだと考えています。
相場は、1秒先に何が起こるか分からない世界です。
お伝えしたようなデータを鵜呑みにしてトレードしていたらいつか必ず裏を突かれる日が訪れます。
大切なことは、材料やデータは参考程度におさえ、しかしそれに縛られず、大暴騰、大暴落が起ころうとも必ず利益を獲得できるようなトレードをすることです。
あなたが相場のカモにされずに安定的に利益を獲得し続けることを心から願っています。
本日も最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三
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