こんにちは、下山です。
先週9月19日、日経平均株価は年初来高値を更新しましたが、日銀の買支えもあり、高値で推移し続けています。
高値の買いポジションを持ってしばらく含み損を抱えていた方の中には、「やれやれ」と薄利で決済されている方もいらっしゃるようですが、一方で、「意外と暴落は起こらないのではないか」と安心されて押し目買いを狙っている方も少なくないようです。
ただ・・・こういう時こそ注意が必要です。
世の中には挙げればキリが無いほどリスクがあり、相場がいきなり暴落する可能性はいくらでもあります。
では、何にどう注意してどんな戦略でトレードすれば暴落を気にせず半永久的に勝ち続けることができるのか?
その投資法について本日もお伝えします。
ただ、トレードの話をする前に、あなたの人生を劇的に変える『モンキートラップ』のお話からさせてもらいます。
『モンキートラップ』について聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、あなたが人生において大損をしないために必要なお話をさせてもらいますのでぜひ読まれてください。
モンキートラップのお話
ある日1匹の猿が柵の中にくるみが置かれているのを見つけました。
柵があるので簡単にはくるみを取れそうにありませんが、その猿は諦めずに柵の隙間から手を伸ばします。
すると、なんとかそのくるみに手が届きました。
「よし!」と思った猿は柵の隙間から手を抜こうとします。
ところが・・・くるみを握ったままだとどうしても手が抜けません。
柵から手を抜くためにはくるみを手離さなければいけません。
結果、その猿の手は抜けなくなってしまいました・・・
という恐ろしく残念なお話です。
「なんてバカな猿なんだ!」と多くの方が思うことでしょう。
「くるみなんか、また探せば良いじゃないか!柵から手が抜けなくなる方がよっぽどツライだろ。」という意見にほぼ100%の方が賛成されるはずです。
でも実はあなたもこれと同じことをしている可能性があります。
いえ、きっと同じことをされています。
人は言うほど簡単に何かを捨てることができないからです。
例えば・・・、
あなたが会社員ならば今あなたが置かれている立場に満足していますか?
出世する人間は限られた人間だけですから、おそらく満足していない方の方が多いはずです。
出世した同僚や、他の会社で出世している古い友人とお金の話をしている時に自分自身の給料との差に愕然とし、ショックを受けた経験がある方はきっと少なくないでしょう。
そして「この会社にいても先は無い・・・」なんてことを悟っている方も少なくないでしょう。
でも、このように現状に満足していなかったとしても、
「会社を辞めても行くところが無い。家族も養えなくなってしまう。」なんて考えてしまい、結局のところ現状維持を続けられる方が、世の中には大勢いらっしゃいます。
つまり、くるみを手放せなかった猿のように、目の前にぶら下げられた「社員」という安定を手放すことができず、生き地獄のような状態にある人が残念ながらこの世の中にはたくさんいる、ということです。
手放してみればもっと素晴らしい安定が手に入る可能性があるのにも関わらず、もっと自由に生きられる可能性があるのにも関わらず今、目の前にある安定を失う恐怖に負けてしまい、結局身動きが取れなくなってしまい何もできずに困窮していかれる方は本当にたくさんいらっしゃいます。
確かに今まではそのスタンスでも良かったのかもしれません。
「終身雇用」が当たり前の時代でしたからね。
会社にしがみついていたら生きていけたわけです。
しかし、もうすでに「終身雇用が当たり前の時代」は終わりました。
かつて黄金時代を築いてきた東芝でさえ、あの状態です。どれだけ超優良企業であったとしても一寸先は闇です。
この先どうなるか分かりません。「社員を一生面倒みきれる」なんて言い切れる企業はこの世の中のどこにもありません。
特に、AIやIot、自動運転などこれまで世の中になかった技術がどんどん現れる時代です。淘汰されていく企業が出て当然です。
ですから、あなたがしがみついていた会社からむしろ逆に切られる可能性だって十分にあるということです。
「離すまい」と必死にくるみを握りしめていたのに、柵の向こう側から別の猿がやってきてそのくるみを強奪される可能性だって十分にある、ということですね。
そして、ここであなたにお伝えしたいことは、
「あなたが今必死に離すまいと守っているものは本当に必要なものですか?」ということです。
それを手放すことでもっと素敵なものが手に入る可能性があるのではないでしょうか?
そんなことをぜひ考えてみてもらえればと思います。
くるみはいったん手放して、また取りに行けば良い
そして、そういった人間の性質はトレードにも現れます。
例えば「塩漬け株」などはまさにその典型例ですよね。
「もしかしたら将来含み益になるかもしれないから」とか、「決済していなければ損失ではないから」と言い聞かせて、いつまでもポジションを持ち続けるトレーダーの方はいつまで経っても後を絶ちません。
いったんそのポジションを手放して自由に使える資金を作ってもう一度、別の銘柄を買えばもしかしたら資金を何倍にも増やすことができていたかもしれないにも関わらず・・・
「自分がポジションをもったことは正しかったんだ」と思いたいという気持ちの現れなのか、とにかく正しくロスカットができないトレーダーはあまりにもたくさんいらっしゃいます。
もしかしたらこの話を他人事だと思って聞いている方も多いかもしれません。
冒頭でもお伝えしたように、先週9月19日、日経平均株価は年初来高値を更新しましたが、日銀の買支えもあり、株価が高値で推移し続けていますので、塩漬け株に困っている方はだいぶ減っている状態かもしれません。
でも、そのように油断した気持ちでトレードされている方には1つ言わせてください。
「何が原因でいつどのタイミングで相場は大暴落するか分かりません。」
それは明日かもしれませんし、来年かもしれませんが、とにかく暴落は必ず起こります。そしてそういったときに、今までコツコツと貯めてきた利益を一気に失って相場を退場したり、塩漬け株を保有するトレーダーで溢れるのが投資業界の恒例行事みたいなものです。
ですから、今のうちから、そんな悲惨な目に合わないように戦略を立てておかれてください。
例えば、あなた自身の資金量とポジション数から逆算していくらまでなら暴落しても耐えきれるのか、ということを考慮した上で逆指値をあらかじめ入れておかれるのも1つの手です。
ただし・・・気をつけてください。
逆指値を入れておいて、相場が大暴落した際にその逆指値が刺さって買いポジションが決済されてしまった後に、相場がまた上昇に転じたら・・・気分が非常に悪いですよね。
「ロスカットなんてしなければ良かった」という気持ちがあなたの心に生まれ、「逆指値なんか入れずに、その時の相場状況を見てから、必要に応じてロスカットをしよう」
なんて考えてしまい、また相場が大きく下落した際に、
結局適切なロスカットをすることができずに、相場から退場してしまう・・・なんてことが起こりがちです。
ですから、自分としてはいつもお伝えしているように、
「ロスカットには頼るべきではない」と考えています。
ロスカットは自分の資金を自分で減らすいわば「自害」のようなものですから、通常の精神状態であればそう何回もできるものではないのでロスカットをしなくても良いような戦略を立てるべきです。
「えっ、でもロスカットをしないということは猿が柵に手を入れたままにしているのと同じではないのか?」と思われるかもしれませんが・・・自分の場合はロスカットをするのではなくて「いったん逆張りのポジションを持つ」という選択します。
言わば、いったんくるみを手放して、改めて違う方法を使ってしっかりとくるみを取りに行く、という戦略ですね。
もちろん含み損は生まれるわけですが、その含み損を含み益に変えていくことが下山独自の手法です。
話をまとめます。
とにかく、本日お伝えしたかったことは、「執着することをやめなさい」ということです。
日常生活においてもトレードにおいても「本当に、執着するだけの価値があるのか?」ということを常に考えてください。執着することをやめた分だけ損失は間違いなく減ります。
「捨てた分だけ得られる」ということです。
ただし、トレードに関して言えば、捨てるにしても、可能性を残した上で、上手に捨てるのがプロです。
生涯にわたって稼ぎ続けるためには手放す苦しみを味わうことなく、精神的なストレスも感じることなく利益を得られることが非常に重要だということもお忘れなく。
それでは本日も最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三
PS:
逆ポジションを持つことでロスカットをせずにリスクを回避する
下山独自の手法「波乗り投資法」はこちらで明かしてます。




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