こんにちは、下山です。
2012年に始まった景気回復の局面が戦後2番目の長さになりました。
また、日本の上場企業は、18年3月期に最高益を更新する予定です。
そして日経平均株価はバブル崩壊後最高値を更新。
このような感じでここ最近、明るいニュースが目立ちますが・・・1つ聞かせてください。
あなたはその恩恵を受けていますか?
受けていない方が大半ではないでしょうか。
「これだけ企業が利益を出していて、株価も上がっているのに実生活レベルで全く実感が湧かない」という方が多い気がします。
なぜでしょう?
その答えの1つとして、『企業の売り上げが伸びていないこと』が挙げられます。
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストによると「企業の収益性が伸びているのは、設備投資や人件費の抑制、原油価格の低位安定によるものであり、売上高の伸びは4年間で平均1.5%にとどまり低迷している」とのこと。
(「PRESIDENT」2017.11.13号より)
つまり・・・
上場企業が最高益を更新するほどまでに利益を出しているのは、売上高が増加しているからではなく、会社員の給料など経費が低く抑えられているから、ということですね。
言い換えれば、会社員の犠牲の元企業の利益が生まれているということです。
当然こんな状態で景気の良さを実感できるわけがないわけで・・・
そして、会社員が得られなかった利益は最終的に日本株を買う外国人投資家の方々に流れます。
日本株の約7割は外国人投資家によって買われていますので、日本人の給料が抑えられて株価が上昇することが間接的に外国人投資家に利益をもたらしていると考えることができます。
この話を聞いて何を思いますか?
自分が思ったことは「もはや株をやらない選択肢が無い」ということです。
もちろん、株をやる、やらないは人の自由ですから自分がとやかく言うことではありませんが、日本株を買っている人間だけが圧倒的に得をしている現実があるのは事実です。
株を真剣にやっている人、株を全くやらない人、両者の経済格差は今後確実に広がっていくでしょう。
この記事を読まれているあなたは少なからず株に興味を持たれていたり、すでに株をされている方だと思いますので、ぜひ株で安定的に利益が獲得できるようになるまで、諦めないことをお勧めします。
ソロス氏は○○な情報をあえて探し利益を生み出す。
では、実際に株で利益を獲得するために何が重要なのか?
利益を獲得できているトレーダーと獲得できていないトレーダーとでは、一体何が違うのか?
最近読んだ「ブラック・スワン(ダイヤモンド社)」と言う書籍に興味深い話が書かれていました。
世界的に著名な投機家であるジョージ・ソロス氏の投資法についての話です。
その書籍によると、ソロス氏は投資をするとき、自分が立てた最初の仮説が間違っていることを示す例を探し続けるそうです。
人によっては「えっ、それがどうしたの?」と思われるかもしれませんが、実はこれ、すごく難しいことなのです。
なぜなら人間は、自分の考えの正しさを証明する証拠、材料を探す生き物だからです。
考えてみてください。
例えばあなたがある株を買ったとします。
その時あなたはその銘柄の株価が上がる材料に目を向けてしまうのではないでしょうか?
株価が下落するようなニュースや情報を見ても「いやいや、そうは言っても・・・」と考えてきっと受け入れようとはしないはずです。
これが人間の本能です。でも、ソロス氏は違います。
「自身の考えを否定する材料や情報をあえて徹底的に探す」という本能に逆らった行動を選択します。
そして、ここでお伝えしたいことは勝つトレーダーと負けるトレーダーの違いは「見たくない現実と向き合えるかどうかにある」と言うことです。
勝つトレーダーは自分にとって不利な材料としっかり向き合う一方で負けるトレーダーは自分にとって有利な情報や材料だけを探すのです。だからこそ現実をまっすぐ見られずに相場に食われてしまうのです。
では、どうしたらあなたにとって不利な材料と向き合えるようになれるのか?
方法は1つです。自信をつけることです。
「この戦略なら絶対に負けないだろう」と言い切れる状態でトレードをすることが重要です。
万が一自分にとって不利な情報を見つけたとしてもそれを受け入れ過ちを認める精神的な強さも身につけるべきでしょう。
ただし、”勘違いの自信”は最悪です。大事故を引き起こします。
しっかりとした投資戦略も確立していない状態で根拠の無い自信を持つことはとても危険です。
根拠の無い自信を持つことがいかに危険か、そのことを理解するのに適した言葉がありましたので紹介させてもらいます。
あのタイタニック号、船長であったE・J・スミス氏の言葉です。
私は、とりたてて言うほどの事故には遭わなかった。
遭難した船を見かけたのは一度きりだ。
難破船を見かけたことは一度も無いし、自分が難破したこともない。
災害になりそうな窮地に追い込まれたことすら一度も無い。
こちらが世界史上、最も最悪な難破事故を起こした船長が語ったとされる言葉です。
根拠の無い自信を持つことがどれだけ恐ろしい結果を招くのか、ということをご理解いただけるはずです。
では、最後に話をまとめておきましょう。
給料が一向に上がらないこれからの時代、株で利益を獲得できる人間と株のことを全く理解していない人間の経済格差が開く事は間違い無いでしょう。
株で安定的に利益を獲得できるようになることは富を築く上で必須条件と言えます。
ただ、間違った姿勢で株に向き合うことは避けなければいけません。
特に、あなたにとって有利な情報やニュースにばかり目を向けて、不利な情報からは目を背ける、そんな事をしていては間違いなく利益は出ません。
また、不利な情報もしっかりと受け入れる、そのためには正しく戦略を立てた上で適切な自信を持つ必要があります。
「最後には絶対勝てる」と信じられることが勝利の必須条件です。
以上、株で勝つために必要なことをお伝えしましたが、聞いてみれば当たり前のことばかりだったはずです。しかし、この当たり前のことができていないからこそ95%以上のトレーダーは相場から弾かれるのです。
どうぞお伝えしたことを参考にし、経済格差の波に飲まれない人生を歩まれてください。
本日も最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三




コメントを残す