こんにちは、下山です。
相変わらず日経平均株価の勢いが衰えませんが、今回は『欧州関連銘柄』をテーマにお話させてもらいます。
欧州関連銘柄とは、欧州向けの売上高比率が高い銘柄のことを指しますが、代表的な欧州関連銘柄として、
マツダやコニカミノルタ、三菱重工etc・・・といった銘柄が挙げられます。
こういった銘柄の株価は今後上昇する可能性が高いのか?それとも下落する可能性が高いのか?といったことについてお伝えします。
まず始めに1つ質問させてください。
欧州関連銘柄の見通しを考える上で大切なポイントや材料は何だと思いますか?
1つ絶対に欠かせない材料は、もちろん「ユーロ円の為替動向」ですね。
ユーロ高、円安になれば、欧州関連銘柄の株価はやはり上がりやすくなります。事実、欧州関連銘柄の中にはユーロ円相場の上昇とともに株価が上昇する銘柄もあります。
ちょうど先週、岡三オンライン証券のシニアストラテジストである武部力也氏が、動画で欧州関連銘柄についてお話されていましたが、そちらで使われていた資料を見ていただくと相関関係が分かりやすいかと思います。
→ https://www.okasan-online.co.jp/data/movie/pdf/20171025.pdf
川崎重工、住友電工、コニカミノルタといった銘柄がユーロ円の上昇とともに上昇傾向にあることが見受けられます。
というわけで、ECBの動向なども踏まえて「今後ユーロ円相場はどのように動くことが想定されるのか?」ということに対する自分の見解をお伝えさせてもらいます。
ECBの為替に対するスタンス
ユーロ円の動きを考える際にまず頭に入れておかなければいけないのはECB(欧州中央銀行)の為替に対するスタンスです。
直近のECBのスタンスを簡単にまとめると、下記のようになります。
- 【ECBの為替に対するスタンス】
- 7月ECB議事録:為替市場のオーバーシュートの可能性に対する懸念が明らかに
- 9/25・ドラギ総裁講演:為替変動は不安定要素
- 9月ECB議事録:ユーロ高のマイナスの影響が過少評価されている
いかがでしょう?
ざっと見て何が感じられますか?ユーロ高に対する警戒感が感じられますね。
ECBとしては「ユーロ高を抑えたい」と考えているように思えます。
では、そういったスタンスを踏まえてECBはユーロ高を抑制するような政策を打ち出しているのでしょうか?
そうとも言えません。
先週26日にECB理事会があり、ドラギECB総裁は理事会後、
「債券買い入れ額を来年1月から月300億ユーロに減額し、9月まで継続する。」との声明を発表しました。
これまで月600億ユーロだった債券の買い入れ額を半減させる、とのこと。
つまりECBは「テーパリングを緩やかに開始する」という決定を下したわけですが・・・
テーパリングを開始すれば市場に流通するユーロが少なくなりますので単純に考えてユーロの価値が高まり、ユーロ高になる可能性が高くなります。
ということは、ECBはユーロ高を懸念していながらむしろユーロ高を助長するような政策を決定したとも言えますね。
「ユーロ高はイヤだけどテーパリングは開始するよ」みたいな。
ただし、緩やかなテーパリング開始を発表したとは言え、ECBが矛盾した政策を打ち出しているかと言えばそうでもありません。
ドラギECB総裁は念を押して
「これで金融緩和をやめるわけではない。来年9月以降も必要であれば買い入れは継続する」と言っています。
これはやはりユーロ高を抑制するするための発言と思われます。
また、市場の予想では月400億ユーロの買い入れを6ヶ月続ける、つまり合計2400億ユーロを買い入れるとの見方もあったため、それと比べれば、先週のECBの決断は300億円を9ヶ月ですから合計2700億ユーロの買い入れを予定しており、ハト派であった、との見方もあります。
つまり、話をまとめるとECBはテーパリングを開始するものの、ユーロ高に対する警戒感は持っており、今後その為に何かしらの対策を施す可能性もある、ということです。
そして、ECBはユーロ高に対する牽制の姿勢をしばらくは崩さないと思われますので、直近でユーロがどんどん買われてユーロ円相場が大きく上昇する、ということは考えづらい状況にあるのではないかと思われます。
というより、むしろ下落する可能性の方が高いと思われます。
なぜか?
さらにもう1つ、ECBの政策以外にもユーロ円の下落を示唆するような材料が1つあるからです。
その材料とは・・・
IMMが発表するポジションバランスです。
IMMのポジションバランスを見ると、先週時点でユーロが買われ過ぎている状態にあることが分かります。
具体的にお伝えすると、ユーロの買いポジション枚数が売りポジション枚数に対して約10万枚多い状態です。これは2011年以来5月以来のことでかなり異例の状態です。
そして、買いポジションが多いということは当然、いずれ売り戻し決済が必ず入ってくるということですから、ユーロ円相場の下落を後押しする材料となります。
話をまとめると、ECBのスタンスやIMMのポジションバランスから今後しばらくはユーロ円相場は下落傾向が続く可能性が考えられます。
そして、ユーロ円相場が下落するということは、仮に今後日経平均株価がさらに上昇したとしても欧州関連銘柄の上昇はあまり見込めない可能性がある、ということになりますね。
もちろん、ユーロ円が上昇する可能性もありますし、ユーロ円が下落したとしても連動して下落しない欧州関連銘柄もあるでしょう。
ただ、いずれにしてもあなたが欧州関連銘柄でトレードされるのであれば、お伝えしたことを意識しておかれるのが良いでしょう。
特に日経平均株価が上昇基調にある今、その流れに乗って上昇のことばかり考えて欧州関連銘柄でトレードすると痛い目を見る可能性も十分にありますからね。
実は経済のこと知らなくても勝てる方法があります。
さて、本日の記事をここまで読まれて何を感じられましたか?
専門的な話が入っていましたのでこれまであまり経済のことに触れてこられなかった方にとっては少し難しく感じられたかもしれません。
「なんかややこしくて面倒な話だなあ」と思われたかもしれません。
「こんなこといちいち考えないと勝てないのか」と心が折れ気味の方もいらっしゃるかもしれませんが・・・安心してください。
実は本日お伝えした内容を1つも理解していなくても勝てる手法もあります。
ECBとかテーパリングとか専門用語を聞いただけで心が拒否反応を示すような方でも自由に利益を獲得していただける手法です。
専門的な知識が無いと多くの方は不安に思われるのですが、実は専門的な知識を豊富に持っていても利益を全く獲得できていない方は山のようにいらっしゃいますし、逆に、専門的な知識を全く持たないのに、利益を獲得されている方が自分が講師を務める株アカデミーには山のようにいらっしゃいます。
例えばこちらの遠山さんという方
→ http://kabu-ac.com/voice/voice04/
ページをご覧いただければ分かる通り、
「両建てって何?」「ファンダメンタルって何?」みたいなレベルだったのに、
その手法を身につけただけでトレードで年間160万円の利益を獲得されて年収が1.6倍になったと報告してくださいました。
一般的には考えられないことですが、証拠の取引履歴まで公開してくださっているので、疑いようのない事実です。
興味がある方はぜひページをご覧になって遠山さんが何をされたのか、利益を獲得されるまでの話にぜひ耳を傾けられてみてください。
それでは本日も最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三




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