こんにちは、下山です。
ビットコイン、異常です。
11月26日、100万円を突破して騒がれていると思ったら、わずか12日後には200万円突破です。
なぜこのような事態になっているのか?
本日はまずその理由を探るためのヒントとなるエピソードを紹介いたします。
「何の会社か?」と聞くと「知らないけれど公開日に株価が2倍になるとブローカーに言われた」と答える。
「そんなうまい話があるのか?」とA氏は鼻で笑う。
1週間後、B氏は結果を報告した。「2倍になるというのは、実は間違いで・・・」
「だろ?そんな美味しい話は無いんだ。」A氏は内心ホッとした。しかし次にB氏の口から出た言葉に耳を疑う。
「いや、違うんだ。実は3倍になった。」A氏は呆然とした。
そしてそれからも、そんなことが何度か繰り返された。
するとA氏は自分が愚か者のように思えてきてついに我慢できなくなり、とうとうIPO案件に手を出すことにした。
『投資で一番大切な20の教え(日本経済新聞出版社)』より
いかがでしょう?
題材はIPOですがビットコインに置き換えて読むことができるエピソードですね。
誰もがビットコインをバカにしていたものの、2倍になり、3倍になり・・・果てしなく暴騰するビットコインの相場を見て耐えきれなくなり、ついに「今買わないと損!」と買いに走る個人投資家が増えているのが今の現状でしょう。
実際に、大手取引所のビットフライヤーの利用者数も昨年末比で2.5倍に増えているとのこと。
ちなみにそのうちの60%を30歳代以下が占めるそうです。
若い年齢層が「一攫千金」を狙い、ビットコインに資金を投入している姿がありありと目に浮かびますね。
ビットコイン結託売り
ただ、ここ最近ビットコインに関して不穏な記事を目にしました。
ビットコインに、『結託の恐れ』があるというブルームバーグの記事です。
現在、全ビットコインの約40%は約1000人の人物によって保有されており、その中の数百人はお互いに連絡を取り合える仲にあるそうで・・・その数百人が結託してビットコインを一斉に売ったとしたらビットコインの価格は暴落する可能性もある、というビットコイントレーダーにとって聞き捨てならない話です。
ビットコインの名が世の中にまだ知れ渡っていなかった頃からビットコインに関わっていたごく一部の人同士がお互いに知り合いで、どこかのタイミングで結託して売り叩くということはあながちありえない話でもないでしょう。
法律的にもビットコイン取引に関する情報共有は禁じられていません。
詳しく知りたい方はブルームバーグの記事をご覧になっていただければと思いますが・・・
→ ビットコイン、約4割を1000人の「クジラ」が保有か-売買で結託の恐れ
いずれにしてもビットコインはまだまだ未知数な部分が多く、非常に危険だと言わざるを得ません。
そもそも、たったの2週間足らずの期間で2倍になるということは2週間で2分の1に暴落する可能性もある、ということです。
あまりにもリスクが大きすぎます。
例えばこれまで相場で勝った経験が無いような方がビットコインのような不安定な相場にいきなり入れば間違いなくカモにされるでしょう。
ビットコインを初期の段階で購入している人物の中には「できるだけ多くのカモを集め、ビットコインを買わせておいて一気に価格を下落させてその資金を根こそぎ奪い去る」と考えている人物がいる可能性もあります。
そんな中、「とにかく一気に稼ぎたい」という安易な気持ちであなたがビットコインを買えば、向こうにしてみれば鴨が葱をしょって来たようなものです。
しばらく泳がされていずれ食べられて終了です。残されるのはただただ絶望だけ。
もちろんビットコインを買うのはあなたの自由であり、ビットコインに対する恐怖心を植え付ける気もありませんが、あなたが「相場で安定的に利益を獲得したい」と真剣に考えているのなら、安易に手を出すべきではありません。
嫉妬=破滅
でも、困ったことに人は嫉妬する生き物です。
周りの人間がビットコインでバカバカ稼いでいたり、ネットでビットコイン長者みたいな話を聞けば居ても立っても居られなくなるのが人間です。
一つ想像してみてください。
例えば今あなたがリスクを抑えて株トレードでコツコツ利益を積み上げているとします。
大きく勝つことは無いにしても大きく負けることも無く、それなりに満足しているとします。
しかし、仲の良い友人と飲みにいった時、その友人があなたにこう言います。
「ビットコインを買ったら2週間足らずで資産を2倍になったよ。今日はおれがおごるよ!」と。
あなたは何を感じますか?
きっと株でコツコツ利益を貯めていることがバカらしくなりますよね。今までは満足できていた利益額に満足できなくなり・・・そして友人に嫉妬し始めることでしょう。
また、こんなエピソードもあります。
しかし、その後 2000年6月から2003年6月にかけて ほとんどの基金が損失を出す中、 その団体は年3%の 利益を達成。
関係者は喜びの声をあげた。
『投資で一番大切な20の教え(日本経済新聞出版社)』より
ある非営利団体の基金は 1994年6月から1999年6月にかけて 年16%のリターンを記録していた。
なぜ16%で不満だった人間が 3%のリターンで浮かれるのか?
他人と比べてしまいそれが思考回路を狂わせた、ということです。
人は他人と比べて負けていればいくら稼いでいても不満を持ってしまうのです。逆に他人と比べて勝っていればそれで満足してしまうんですね。
特に男性の場合、「プライドのぶつかり合い」みたいなところがありますからその傾向が強いと言えますが、プライド任せの判断によって選択をしてしまうと必ず資金は失われます。
ですからどうかあなたは、周りから聞こえてくるビットコイン絡みの利益話などに耳を貸すことなく、ただ淡々とあなた自身のトレードをされてください。
無駄なプライドに翻弄されて、理にかなわない行動を選択すれば必ず大切な資金を失うことになります。
と言ってもなかなか一獲千金の魔力から逃れられない方が多いとは思いますが、もしあなたが今日の内容を理解されたのであればぜひ株アカデミーで学ばれることをお勧めいたします。
あなたが「コツコツ利益を積み上げ、負けないトレードをすれば結果的に大きい利益を手に入れることができる」という考えを受け入れられたなら株アカデミーでお教えする手法の価値を心から感じていただけるでしょう。
そして、素直に学んでいただければ必ず利益を出していただけます。
これまで投資で痛い目を見てきた方こそ、こちらのご案内をご覧ください。
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それでは本日も最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三




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