【Amazon】20年で株価500倍は通過点の可能性

投資で勝つために必要なことは「未来を読み解くことだ」と言われます。

そしてそれを信じる方も多いかと思いますが、はっきり言って未来は予測できません。でも核となる情報があればある程度見えてくることもあります。
細かいことは予測できなくても大きい流れは比較的見えやすいものです。

例えば、100メートル先に立っているシロクマを人間と見間違える可能性は極めて低いでしょう。

同じように、世の中がどちらの方向へ進んでいるのか、大きな流れは概ね判断できるものです。
ただし、そのためには的確な情報が必要です。上の例で言えば、クマと人間の違いを知らなければいけません。

そこで本日は、あなたが世の中の流れを理解するために役立つ情報を提供させていただきます。

テーマは「AI」です。

もう聞き飽きるくらい色々なところで出てくるテーマですね。ニュースで見ない日は無いほどですが、やはりAIが未来を予測する上で鍵となることは間違いないでしょう。

ぜひ今回の記事をAIに対する理解を深めるキッカケにし、最終的には投資の利益に繋げてください。

覇者交代

インターネットの覇者」と聞いて思い浮かぶ企業はどの企業でしょう?
おそらくgoogleが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。

ではなぜgoogleは世界の覇者となったのでしょう?それは検索エンジンを抑えたからです。

インターネット上に存在する、ありとあらゆるサイトの情報を内容も含めて全て集め、分析し人が求める情報を圧倒的な精度で提供するシステムを構築することができたからこそ覇者になり得たのです。
ところが、時代は移り変わろうとしています。必ずしもgoogleが覇者ではない時代が訪れようとしています。

今はまだ自分でパソコンやスマホに検索ワードを打ち込み情報を得る人が圧倒的に多いと思いますが、これからはそうではありません。
どこの家にもAI搭載のロボットがいてそのロボットに話しかければ情報を教えてくれたり、部屋の温度を管理してくれたり、鍵をかけてくれたり、あらゆることが事足りるようになる時代が訪れると想定されます。

そして、そのような時代が訪れた時、その中枢となるAIを抑えた企業が新たな覇者となり得るのです。

世界最大の家電見本市の2強

では、これからの時代に覇者となり得る企業はどの企業でしょうか?

今はまだ分かりません。しかし、ヒントはあります。

先週アメリカで「今年一年の家電市場を占う」と言われる世界最大の家電見本市(CES)が開催されました。見本市のメインテーマはやはり「AI」です。

家電と言えばテレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電子レンジなどが思い浮かびますが、今年のメインはそれらどれでもなく『AI』です。

そして、その会場で圧倒的存在感を見せたのがgoogleAmazonでした。

現状ではこの2強の争いだと言っても良いでしょう。

では、現段階ではどちらが優勢なのか?googleの スコット・ハフマン担当副社長は会場で

「時計、テレビ、冷蔵庫、オーブン、エアコンまでどんな製品分野でも協業可能だ」 と語ったそうですが、Amazonが提供する音声AI「アレクサ」はすでに米フォードなど700を超える企業が採用を発表しており、Amazonがリードしていることは否めません。

また、米国の市場分析会社Strategy Analyticsによると個人向けスマートスピーカーの世界市場においてAmazon Echoシリーズは累積で71%のシェアを誇る一方でGoogleホームは15%のシェアしかありません。

ちなみに、Amazon Echoを利用すると何ができるのでしょうか。

例えばフォードの自動車にはAmazonの音声AI「アレクサ」が搭載されますので自宅のAmazon Echoに「エンジンをかけて」と頼んでガレージにある自動車のエンジンをかけた状態で待機させたり、逆に車の中にいながら家の中の電気を消すこともできるでしょう。

他にも「アレクサ」が搭載されたものならば何でもAmazon Echoと連携することができます。
他社のスマートスピーカーと連携することも可能です。

また、Amazon Echoには「スキル」というものを追加することが可能で、スマホにアプリをインストールするように、あなたの好みに合わせて自由にカスタマイズすることが可能です。

スマホアプリを開発するようにスキルを開発することも可能です。

Amazonが次世代の覇者なのか

そう言えば先日、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏が「史上最大の富豪」になったと報じられました。

「ベゾス氏の資産の大半はアマゾン株7890万株によるもので、アマゾンの株価は1月8日に1.4%上昇し、ベゾス氏の資産はおよそ14億ドル拡大。」とのこと。

これからAmazonが世界を支配していくことを象徴するかのようなニュースにも思えます。

Amazonはこれまで薄利多売の商売をしてきました。圧倒的に利益率が低いビジネスを展開してきましたがAmazonとしては目先の利益などきっとどうでも良いのでしょう。

とにかくAIの中枢を支配する、Amazon Echoを個人に購入させ「アレクサ」を企業に採用させる、そしてAmazon無しでは生活が成り立たない、そんな世界を確立することを目的に動いてきたようにも思えます。

そして実際に、家の中のあらゆるものにアレクサが搭載され、アマゾンドットコムで日用品から嗜好品まで購入し・・・というアマゾン漬けの生活が未来には存在する可能性もありますね。

そうなればアマゾンの株価は今の比では無くなる可能性もあります。

冒頭でお伝えしたように、もちろん未来がどう動くかは全く分かりません。

しかし、今の時点ではAmazonがこれまで利益度外視で積み上げてきた顧客という資産を奪還できる企業は思い当たりません。

参考まで、アメリカで毎年11月末に開催されるブラックフライデーのセールにおいて全米売上高のうちアマゾンが50パーセントを占めた、というデータもあります。

米「ブラックフライデー」、アマゾンの売上高は全オンラインの売上高の50%!?

日本企業の立ち位置は?

さて、何となく時代の流れを感じていただけたでしょうか?
あなたなりに解釈いただければ幸いです。

では、このように時代が移り変わる中、日本企業の立ち位置はどうなるのでしょうか?

メディアでは「日本企業の存在感が無い。出遅れている。」というような言われ方もされますが日本企業は本当に出遅れていてどうしようもない未来が待っているのでしょうか?

AI時代における日本企業の立ち位置についてはまたの機会にお伝えしたいと思います。

それでは本日も最後までご覧いただき、ありがとうございます。

下山敬三

参考書籍:『2時間でわかる 図解「IoT」ビジネス入門(あさ出版)』
『図解入門 最新IoTがよ~くわかる本(秀和システム)』

追伸:

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