新年の誓いはなぜ88％が無駄になるのか

こんにちは、下山です。

2018年が始まりました。

「今年こそ稼ぎたい！」と思っている方も少なくないでしょう。

でも、新年早々あえて断言します。

「目標を立てるだけ無駄です」と。

昨年を思い出してみてください。ちょうど1年前に立てた目標は達成されましたか？おそらく達成されていないのではないでしょうか？

「目標を立てては未達」そんな繰り返しはもうやめましょう。

「いや、今年こそは達成できる気がする」と思われるかもしれませんが、そんなあなたにあるデータを紹介しておきます。

2007年、心理学者のリチャード・ワイズマン氏が大規模な調査を行いました。
「新年の誓いを立てた人のうち、一体どれだけの人が実際にその近いを守ることができたのか？」という調査です。

まず始めに誓いを立てた時にどれだけの人がその誓いを守り抜く自信を持っているのかを調べました。
結果、52％の人がやり抜く自信を持っていました。
逆に言うと、そもそも約半数の人は守り抜く自信を持っていなかったということです・・・

そして、その後の経過を追うと案の定な結果が出ました。
88％の人は1年経たないうちにその誓いを破ってしまっていたのです。誓いを守り抜くことができた人の割合は全体の10％程度だったということです。
まあ、想定内の結果ですね。

結局、目標や誓いを立てても守れないのです。

ですから、とりあえず新年だから、という理由で目標を立てることはやめましょう。達成できず嫌悪感に陥るの精神衛生上も良くありません。

なぜ新年の誓いは破られるのか？

ちなみに、リチャード・ワイズマン氏の調査には続きがあります。

彼は「なぜ誓いが破られたのか？」その原因を考察し、1つの結論を導き出します。
それは、『自分の意志力に頼りすぎていたから誓いを守れなかった』という結論です。

「人間の意志力の総量は決まっている」と言われます。そして意志力は消耗します。

1日だけなら誓いを守れたとしても意志力は日々消耗され、1年間誓いを守り続けるだけの意志力が無いので誓いを守られなかった、ということですね。

環境を変えなさい

ただ、だからと言って何もしなければ何も変わらないまま2018年が終わってしまいます。

そこで、あなたが2018年に人生を変えるためにすべきことをお伝えします。
結論からお伝えしましょう。
あなたがすべきことは目標を立てることではなく、『環境を変えること』です。

「今年は稼ぐぞ！」とあなたが心に決めているのなら稼がざるを得ない状況に身を置くのです。

リチャード・ワイズマン氏も「環境から得るモチベーションは内面から得るモチベーションよりもずっと強力です。」と主張していますが、環境の力を借りれば意志力に頼るよりも圧倒的に楽に物事を遂行できるようになります。

おそらくこのことはあなたご自身も経験されていることだと思います。

例えば人は、会社があるから朝規則正しく起きられたり、毎日毎日仕事をこなせるのではないでしょうか？

会社という枠組みが無く何時に起きても自由ですよ、という状態で自分を律して規則正しい生活を送り、日々仕事をしっかりとすることはかなり難しいことです。

では、『稼がざるを得ない環境』とはどんな環境でしょうか？

例えばあなたと同じように、「稼ぎたい！」と思い切磋琢磨している仲間がいる環境でしょう。
または、あなたが稼ぐために何をするべきかしっかりと道を示してくれるメンター、講師がいる環境も良いでしょう。

こういった環境に身を置き外部の力を借りることで、あなたは楽に利益が出る方向へ進むことができます。

もちろん、ご自身を律することができる方はご自身で頑張るのも良いと思いますが、目標未達がずいぶん長く続いている方は仲間や講師がいる投資スクールやセミナーなどに参加してみることが最善です。

特に、トレードは一人でするものですから、周りに同じ意識を持った仲間がいることは非常に大きいメリットとなります。

ただ、スクールやセミナーを選ぶ際は気をつけなければいけません。頼るスクールを間違えれば稼げるどころか損失を被ることになります。

では、どのような点に気をつけてスクールを選ぶべきでしょう？最後にそのポイントをお伝えします。

欲に溺れれば必ず沈む

少し話が逸れますが年末に『カイジ』という漫画を読んでいたらこんな言葉がありました。

『人間「程」ってのが肝心でよ
そこそこ勝てばそれでよし
それをよせばいいのに大抵の人間は突っ込んじまう
結果欲に振り回されて自滅だ
うんざりさ』

そしてもう1つ、カイジの映画版も観ていたのですがそちらにこんなセリフがありました。

『チマチマつまらん戦いだ。
どうせなら最初は勝たせて浮かれさせ、次は大負け、最後は指でも心臓でも賭けさせ
命がけの勝負になぜ追い込まん！』

ストーリー的な説明は省きますが、この2つセリフを通じてお伝えしたいことは1つです。

「人間は、欲に溺れれば必ず沈む」ということです。

自分もずいぶんたくさんの個人トレーダーの方々を見てきましたが欲に目がくらむトレーダーは必ず再起不能までに資金を失って去っていきます。

トレードをしていれば誰でも一度や二度は大きく勝つことがありますが、そこで浮かれた人間はその後必ず沈みます。

ですから、あなたがスクールを選ぶ際に気をつけなければいけないことは『一攫千金』といった欲を刺激するようなことを謳うスクールを選ばない、ということです。

「一発で億を稼ぐ」とかそんな謳い文句で宣伝しているスクールは避けるのが賢い選択です。

そちらで学んで万が一、本当に億を稼げたとしても後は無いでしょう。

新年早々、少々耳の痛い話だったかったかもしれませんが、「とにかくあなたに利益を獲得してほしい」と思いお伝えしました。

本年もよろしくお願いいたします。

下山敬三

※参考書籍:『ルーキースマート（海と月社）』