こんにちは、下山です。
ニンテンドースイッチ、相変わらず品薄状態が続いていますね~。
今年の3月に発売され、すでに9ヶ月も経過しているのにまだ品薄状態が続いています。
「クリスマスプレゼントに欲しい」「子供にプレゼントしたい」と考えていたのに買えてない人も多いでしょう。
任天堂の主要ゲーム機の中で史上最低の販売台数を叩き出してしまったwiiUとは対照的ですね。
そして任天堂スイッチが、売れれば売れるほど任天堂の業績はもちろんのこと、その部品を提供しいている企業の業績も伸びるわけですが、どの企業がNintendo Switchの部品を提供しているか、ご存知でしょうか?
まず、メインSoCはNVIDIA(エヌビディア)製と言われています。
エヌビディアとはアメリカの半導体メーカーです。ソフトバンクも「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて出資していますね。
ちなみにSoCとは「System on a Chip」の略ですごく簡略して言うと、CPU、GPU、メモリ、チップセットなどがパッケージされたものです。また、バッテリーはTDKの子会社が生産していると言われています。
では実際に、エヌビディアやTDKの業績は伸びているのでしょうか?
まずエヌビディアですが、先月11月9日に発表された2018年1月期第3四半期決算によると、売上高が前年同期比31.5%増の26億3600万ドル(約2990億円)となり、同期間としては過去最高でした。売り上げの6割を占めるゲーム向けの売上高は25%増えその中に任天堂スイッチによる売上も含まれます。
そして株価は凄まじい勢いで上昇しています。
エヌビディア【NVDA】:チャート/株価-Yahoo!ファイナンス
TDKに関しても10月30日に発表された2018年3月期第2四半期決算によると、売り上げは半期及び四半期ベースで過去最高を更新したとのこと。米センサー会社の買収に伴う関連費用として上半期に約72億円発生しているものの、営業利益は4.5%減に収められています。
株価も過去10年の株価を前提に見て極めて高い水準にあります。
TDK(株)【6762】:株式/株価-Yahoo!ファイナンス
もちろん、両社とも、任天堂スイッチの恩恵だけでこのような良い状況にあるわけではありません。
しかし、少なからず恩恵はありますし、これからも任天堂スイッチの恩恵は受け続けることが想定されます。このことは一つ、頭に入れておいても良いでしょう。
ただし、単純にエヌビディア、もしくはTDKの銘柄を買えばそれだけで利益が出るかといえば、それは難しいでしょう。
なぜか?ここからはその理由を解説いたします。
合理的な選択
まずは、1つ質問させてください。
A:大幅に値上がりし、何年も高値圏にある銘柄
B:大幅に値下がりし、何年も低位にとどまっている銘柄
プロのファンドマネージャーの90%が選ぶのはどちらの銘柄でしょう?
とても大切な選択なのでよく考えてみてください。
・・・
・・・
・・・
いかがでしょう?答えはまとまりましたか?
正解は・・・『A』です。
プロのファンドマネージャーの90%が選んだのは『大幅に値上がりし、何年も高値圏にある銘柄』でした。
そして、あなた自身がトレードする際も同じように『A』を選択されることが多いのではないかと思います。
しかし、「敗者のゲーム(日本経済新聞社)」では、個人投資家が『A』を選択することはとんでもない間違いだと指摘されています。
なぜ大きな間違いなのか?その理由を紹介いたします。
個人投資家が選択すべき銘柄
そもそも一般的に株を買うということはどういうことか?
「配当を受け取る権利を買う」ということです。
そして、その銘柄の株価が低ければ低いほど購入できる株数は多くなり、それだけ配当金額も大きくなります。
ですから、その銘柄をこれからも買い続ける場合、その銘柄の株価が低迷していてくれた方が有利なわけです。
安い金額でその銘柄を買い続けることができて、その分だけ配当も増えますからね。
このような理由から、個人投資家は『B』を選択すべきだというのが同書籍の主張です。
また、「ほとんどの投資家は相場の値上がりを望み、すでに十分に値上がりしてしまった株式を熱心に買い増していく傾向があり、配当収入からの再投資収益率を著しく下げている。」との批判も同書籍の中でなされていました。
群集心理に巻き込まれ、株価が上がれば買い、株価が下がれば慌てて売る、という非合理的な投資をしているということですね。
自分は「配当狙い」でトレードをしていませんので、上記のような方法を使ってトレードすることはありません。
ですから書籍で主張される意見に対し、全面的に賛同するつもりはありません。
ただし、「群集心理に巻き込まれ、株価が上がれば買い、株価が下がれば慌てて売る、という非合理的な投資をすることで損失を出している」という個人投資家の行動パターンについてはその通りだと言えます。
そして、すでに多くの投資家の目に止まり、株価が高値にあるエヌビディア、TDKのような銘柄を購入することはまさに群集心理に翻弄された非合理的なトレードです。
だからこそ、「エヌビディアやTDKのような銘柄を購入しても勝つことは難しい」とお伝えしたのです。
群集心理はあなたを襲う
話をまとめましょう。
世の中には確かに好調な企業が存在し、この先も好調であることが見込まれるケースも多々あります。
そして、買いが買いを呼び、まさに目の前で株価がぐんぐん上昇している局面に立ち合うこともあります。
しかし、群集心理に巻き込まれて安易にそういった銘柄に手を出せばいつか必ず痛い目を見る、ということを忘れないでください。
周囲の意見や感情に流されず、合理的な判断の元トレードできる人間こそが最終的に莫大な富を得るのです。
それでは本日も最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三
※参考書籍:「敗者のゲーム(日本経済新聞社)」




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