「投資信託」購入者の64.6%が知らなかった裏の仕組み

信託

本日は「投資信託のウラ事情」というテーマでお伝えします。

自分は長い間、株アカデミーで株トレードを教えていますが、残念ながら、生徒さんから「投資信託」に関する失敗談を山のように聞いてきました。

例えば、投資信託について全く知識を持たないまま証券会社を訪れて営業マンに言われるがままに商品を選んでしまい、痛い目を見る、なんて話は本当によく聞きます。

知識を持たず投資の勉強もロクにせず、他力本願な気持ちで証券会社任せで投資を行い、資金を失った方をたくさん知っています。

そこで本日は、あなたがそんな悲劇の道を歩まないよう「投資信託」に関する知識を共有しておきます。

仮に今、投資信託に興味が無くても何らかのタイミングで「投資信託買いませんか?」と営業や勧誘を受けるかもしれません。

投資信託を買いたくなることもあるかもしれません。

そのような時に少なくとも「騙された!」と後悔することがないように最低限の知識は持っておかれてください。

投資信託のメリット・デメリット

まず始めに、「投資信託とは何か?」という基本的な話から。

難しく考えないでください。

投資信託とは一言で言えば「投資家から集めたお金をプロが運用する商品」のことです。

あなたが投資信託を買い、プロが運用をした結果、利益が出たならば分配金としてその利益を得ることができます。

つまり、うまくいけばあなたは何もすることなくただお金を預けるだけでお金を増やすことができる、ということです。

「投資のこと何も分からないし勉強もしたくないし、苦しい思いもしたくないからプロに任せてしまおう」と思う方にとっては最適の商品ですね。

また、少額から始められるというメリットもあります。

例えば個別銘柄で株トレードをしようと思えば10万円は必要になりますが、投資信託であればたった1万円からでも始められることができます。

さらに、発展途上国などの株式や債券などを対象とした商品もありますので、個人ではなかなか手が出しづらい海外投資も簡単にできる、というメリットもあります。

ただし、当然のことですが、デメリットもあります。

1つ目のデメリットは手数料がかかる、ということです。

運用をお願いするわけですから当然のことながら手数料がかかります。投資信託を購入する際に手数料がかかり運用に手数料がかかり、途中で換金する際にも売却コストがかかり・・・というように何重にも手数料がかかります。

そしてもう1つ、最大のデメリットがあります。

それは「元本が保証されていない」ということです。

元本が大幅に減る可能性もあります。

手数料もかかって・・・元金も大幅に減る、というようにどうしようもない地獄のような状態に落とされる可能性もあるということです。

自分で運用して資金を減らしたならまだしも人に預けて大金を失ったとなると相当悔いが残りますよね。

ですから、投資信託を選ぶ際は慎重にならなければいけません。

しかも営業マンは当然のことながら大抵の場合、ポジティブで綺麗な言葉を並べて手数料が高い投資信託を売り込んできます。

そんな時は流されず、「なぜこの人はこの投資信託を推してくるのだろうか」と客観的かつ冷静に考えなければいけません。

私の利益を考えて勧めてくれている」と感じたとしても安易に信じてはいけません。

相手が欲しいのは手数料だということを忘れないでください。

購入者の64.6%が知らなかった「投資信託」の裏

さて、ここまで基本的なことをお伝えしましたが、投資信託についてもう少し突っ込んでお伝えしておきたいことがあります。

それは、「毎月分配型投資信託」についてです。

こちらは、その名の通り、毎月分配金が受け取れる商品です。

「毎月分配金が受け取れる」なんて夢のような投資信託ですよね?ですから、「安心感がある」という理由から特に60~70代の方を中心によく買われていました。

年金感覚の投資ということでしょう。

ところが、この「毎月分配型投資信託」には裏があるのです。

投資経験者の方でしたらお分かりかと思いますが、そもそも毎月毎月必ず利益を出す投資信託などこの世に存在しません。

なのに、毎月分配金がもらえるなんておかしくないですか?

実は、日本で販売される投資信託の場合、元本を分配金に当てても良いことになっているのです。

つまり、利益が出ていない月は投資信託を買ったお客さんの元本の一部が分配金として返金される仕組みになっているのです。

ですから、毎月分配金がもらえるといっても毎月利益が出ているわけではなく、利益が出ていないときは自分が投資した資金が戻ってきているに過ぎないのです。

そして毎月分配金が支払われることによって時には元本の資金が失われることになり、将来の利益が減る可能性も大いにあるのです。

ですから、「毎月分配型投資信託」を勧められたり、実際に購入する際には十分に注意しなければいけません。

「証券会社に行けばそれくらいのことは説明してもらえるだろう」と思われるかもしれませんが、それはかなり甘い期待です。

投資信託協会によるアンケート調査(2016年)によると、毎月分配型投資信託を保有している人の中で

「分配金として元本の一部が払い戻されることもある」と知っている方の割合はたったの36.4%だそうです。

(参照元 https://www.toushin.or.jp/statistics/report/research2016/)

 

つまり64.6%の保有者は自分が投資した資金が返ってきているだけなのにおそらく「利益が出ているんだろうなあ」なんてことを考えて分配金を受け取っている、ということです。

もちろん、買う側が話を聞いていないという可能性もありますが、売るために、あえてネガティブな説明が省かれている可能性が高い、と考えるのが自然です。

ただ、「毎月分配型投資信託」が完全にダメだと言いたいわけではありません。「毎月分配型投資信託」であっても利益が出ている商品もあります。

逆に「毎月分配型投資信託」ではない商品でも元本割れしているものはいくらでもあります。

つまり、ここでお伝えしたいことは投資信託を買うのであればご自身でもよく勉強されてからにしてください、ということです。

何の知識もない状態で証券会社に行って「儲かる投資信託はどれですか?」なんて聞いたら良いカモにされるだけです。

他力本願で、担当者の言うことを聞いていたら手数料ばかり取られて結局何をやっていたか分からない、という状態になるでしょう。

 

ちなみに・・・「毎月分配型投資信託」に関してはここ最近、風向きが変わりつつあります。

発端は昨年の秋、金融庁によって発表された「平成27事務年度 金融レポート」です。

そのレポートに、「顧客の運用方針にかかわらず、販売会社は、主として収益分配頻度の高い商品を提案している」といったことが書かれており、暗に「毎月分配型投資信託」に対する批判とも受け止められる内容であったため、販売サイドも少し態度を改めつつあるように見受けられます。

実際にデータを見ても2017年上半期は、データが存在する2010年下半期以降で初めて「毎月分配型投資信託」の売却額が購入額を上回っています。

つまり、「毎月分配型投資信託」の人気が落ちているということですね。

いずれにしてもあなたが甘い言葉に誘惑されて手数料だけが高いダメな投資信託を買わされないことを願います。

 

下山敬三

追伸

投資信託を買うのであれば利益が出る商品を必死になって探してください、

ただ、本当に楽をしたいのなら投資信託とは比べ物にならないほど理にかなっている上にほぼ投資の勉強をする必要も無く、1日3分、ロスカット無しで利益獲得が完了する投資手法があります。

投資信託を探す暇があるのならまずはこちらの手法を体験されることを心からお勧めします。

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